2011/10/03

”絆”を教えてくれたハワイアンズ

今、人生の中で感じたことのない脱力感を感じています。
それは喜びであり、寂しさでもあり。
今日はありのままの気持ちを書こうと思います。


今年3月11日に発生した東日本大震災。そして福島第一原発事故。

天災と人災。

世界中のだれもが経験したことのない出来事。
それがいつしか”諦め”という気持ちになったり、
絶望感すら感じるときがありました。

何もやる気が起きませんでした。ただただ家族がいとおしい。
そんな中でもテレビ等で情報を収集するため食い入るように見ていると、
練習を再開するフラガールたちの姿がありました。
お互いの安否をしり抱き合って泣いている姿。
踊りながらも泣いている姿。
彼女達はこれから46年ぶりの”日本の復興”に願いを込めて
全国絆キャラバン”へ向かおうとしていました。

まだ若い彼女達、不安で、つらいはずの彼女達が
日本中を笑顔にするためにまわるのです。

彼女達がきっかけで、自分の絶望感だらけだった心中から
”生きる”という希望が一枚の紙にペンを走らせてくれました。

手のひらから感じる命

”息吹”

歌いながら涙がとまりませんでした。
僕らの祖先は何度でもはい上がってきた。
そして被災地の人達が、がんばっている。
非力だけど、なんとか歌でエールを送れれば。
この曲を被災地の人に聞いてもらえる事はできないだろうか。

その曲が僕の友人を通じてハワイアンズの方に
聞いてもらえました。名も知れないミュージシャンを
CMの曲に使ってもらえるという喜び。

しかし、キャラバンに参加して、そんな喜びは一瞬で
吹き飛んでしまいました。


フラガールの絆、ハワイアンズの方たちの絆、ファンの
方達の絆、いわきの人達の絆、そして

”福島の絆”



僕たちをハワイアンズに導いてくれた友人。
彼は”仕事”を度外視し、ただひたすらハワイアンズの
ために命を削っていました。



フラガールを応援する、ハワイアンズを応援するファンの
方達の熱い絆。そして優しさ。
一番つらいはずの彼女達が笑顔で踊れるその理由は、

支えているスタッフの方たちとファンの方達の”絆”。



日本人が失いかけてしまっている”絆”。人の事を思う気持ち。




僕たちはこの数ヶ月、さまざまな事を教わりました。


9月30日のオープン前、ハワイアンズさんの前で歌う
機会を友人が設けてくれました。
"おつかれさま” の気持ちと ”これから” の意味、そして
"日本中に笑顔をありがとう"をこめて。


リハーサル等でへとへとで一刻も早く休みたいはずの
皆さんが、僕らを囲み笑顔で迎えてくれました。


あんなに歌ってきたのに、涙が止まりませんでした。


沢山の苦労を重ね、壁を乗り越え、そして3.11も乗り越えた
ダンシングチームや先生の笑顔が女神のように見えました。

その笑顔がファンの方達が一番よくしっている笑顔なんだと
感じました。




10月1日の復興祭が終わり、翌日は成田のフェスティバルに
出演し、帰宅しました。
今、胸の中でぽっかりと穴が開いているような気持ち。

この数ヶ月間で出会ったハワイアンズのスタッフ・フラガール・
ファンの方達、いわき市の方達、福島の方達の顔が浮かび、

”ハワイアンズに帰りたい”

たった一日しかたっていないのに。

10月1日で一つの予定が終了してしまったように感じていました。
そんなとき、
「まだ終わってないよ。福島は。」

そうなんだよ。これからまだまだ長い道のり。

力の続く限り、ハワイアンズ、いわき市、福島のために
僕たちは歌い続ける事。

ハワイアンズをとおして知り合った全ての方達に、本当に心より
感謝し、そしてこれからもがんばることを誓う一時でした。
なんだか支離滅裂で長々と書いてしまいました。

10月15日にはいわき街角コンサートにも出演します。

その時まで!